PLUTO 8

PLUTO 8 (ビッグコミックス) (コミック)
浦沢 直樹 (著)
コミック: 224ページ
出版社: 小学館 (2009/6/30)
ISBN-10: 4091825249
ISBN-13: 978-4091825247
発売日: 2009/6/30

PULUTOも最終巻となりました。
アトムは目覚め、プルートと対することになります。
人は時に喜び、怒り、悲しみます。そしてそういった単純な感情だけではなく、愛し、憎しみ、絶望し、希望する。感情をもったロボットも同じでしょうか?彼らは何を思うでしょうか?
そんな、手塚氏のテーマをより深く、よりリアルに再構成した浦沢氏には感服します。
原作があるものなので、物語が予定調和的なのは仕方がないことですが、そんな欠点を吹き飛ばす、物語の構成手法や絵の表現力に、とても満足しました。
”憎悪からは何も生まれてこない!”というメッセージ、確かに竹蔵は受け取りました。
多くの方に読んで頂きたい、傑作です。

竹蔵

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たのしい写真

たのしい写真―よい子のための写真教室 (単行本)
ホンマ タカシ (著)
単行本: 245ページ
出版社: 平凡社 (2009/05)
ISBN-10: 4582231179
ISBN-13: 978-4582231175
発売日: 2009/05

竹蔵はNikonD80とRicohGX200という二つのカメラで下手くそな写真を撮ることがあります。
町内会の広報部長という役柄、町内会のイベントなどで写真を撮ってブログや広報誌をせっせと作っています。
下手くそな構図、下手くそな露出。我ながらがっかりする写真が多いのですが、たまに”ほー、なかなか捨てたもんじゃないじゃん”という写真が撮れたりします。
そんなわけで、写真技術の向上というインセンティブを持っていたところ、書評で紹介されていた本書を手にしました。
ホンマ氏のまとめた写真史や、そこから垣間見た”決定的瞬間派”と”ニューカラー派”という二つの視点が新鮮でした。カメラの性質上、シャッタースピードを速くしてあるものにピントを合わせて他をぼかす”決定的瞬間派”と数秒という遅いシャッタースピードですべてのものにピントをあわせる”ニューカラー派”という二つは、ものの捉え方に根本から違いがあり、相反するものであるという指摘にまずは納得。そして、次に来た全てを演出して写真を作る”ポストモダン”で、写真という芸術が今に至っているとのこと。
それから、”写真=真を写す”と訳されているが、Photographの本来の意味は光画である。この意見もとても新鮮。そして、写真は映画やビデオと違い、時間を表現できないということに対してのアンチテーゼとして、写真を過去を切り取ってそれを固定化する作業という発想もなるほどです。
写真の本を読むと、いろいろな難しい言葉や写真を読み解く方法論みたいなのが多いですが、それって、そういった権威付けを行わないと、芸術家としての写真家が食べていけない(尊敬してもらえない)ということなんだなあということも、初めて気付いた次第です。難しいことを言う人はその中身が空疎!(自戒もふまえて)
ということで、いろいろなお勉強ができました。決して副題にあるような”よい子のための写真教室”ではありませんので、副題に騙されることなく、写真の哲学に興味がある方に手にとって頂きたいと思います。
はてさて、竹蔵の写真の腕は向上するのでしょうか?まずは、決定的瞬間とニューカラーの撮り分けに挑戦でしょうか。。。

竹蔵

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1Q84 book1 & book2

1Q84 BOOK 1 & BOOK2
村上 春樹 (著)
単行本: 554ページ
出版社: 新潮社 (2009/5/29)
ISBN-10: 4103534222
ISBN-13: 978-4103534228
ISBN-10: 4103534230
ISBN-13: 978-4103534235
発売日: 2009/5/29

ようやく読み終わりました。村上春樹氏の書籍はほとんどハードカバーの初版で買うことにしていて、今回も発売日に買ったのですが、1.図書館の本を優先、2.大切に読みたいので余裕ができるまで待ちという理由でずっと眠っていました。
前評判はとても高く、ご存じのように近年まれにみるベストセラーとなっています。
竹蔵は、氏の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を読んで、大きく人生観が変わった経験を持ちます。言うなれば、竹蔵にとって最も影響を受け、最も感銘した小説です。それが基準になっているので、なかなかそれを超えて迫ってくる物語はありませんでした。読書体験というのは非常に個人的なものですので、竹蔵にとってはということですが。さて、今回は。
今回のお話は、2つの物語が段々と呼応しながら一つの物語になっていくという趣向で、個人的には最も好きな構造です。一つの物語の主人公の青豆さんともう一つの物語の主人公の天吾君。どちらも村上氏らしいプロファイルを持った主人公で、これも○。氏のライフワークとも言えると思いますが、高度資本主義社会の中での組織と人、そしてそれを構造化するために必要な便宜的な神というテーマがより深く掘り下げられていることも好ましく思います。ですが、竹蔵はbook2の評点を一つ落として付けました。理由は、物語がクライマックスに至る過程でサプライズがなく、予定調和的に感じられることです。まあ、それが物語の必然と言われれば仕方がないですが、やはり何らかのサプライズが待っていて欲しかった。欲張りな竹蔵です。
さて、続編はあるのか?ということが巷で話題になっていますが、続編はいろいろとちりばめた謎の解説的な要素が強くなってしまうと思われるので、竹蔵は不要と考えています。
いづれにしても、百万冊以上が売れたということは、多くの方が読んだということであり、読んだ皆さんが皆さんの読書体験をし、読書って面白いなあと思ってもらえれば、読者が増える->出版業界が繁盛する->多くの才能が作家を目指す->面白い小説が読めるという風が吹けば桶屋が儲かる的な展開を読書付きの竹蔵は期待するのでありました。
いづれにしても、これだけ緻密な小説世界を構築する村上氏の体力・気力に脱帽です。

竹蔵

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (EVANGELION:1.11) [Blu-ray]
出演: 三石琴乃, 林原めぐみ 監督: 庵野秀明;摩砂雪;鶴巻和哉

「破」を見たので、「序」も見直してみました。
女は強く、男は弱い。今の日本を表しているようです。シンジ君の葛藤が駆け足なせいか今ひとつ伝わってこないですが、シンジ君のいじいじがこれ以上だとじれったくて腹が立って来てしまうかもしれません。
ヤシマ作戦がクライマックスとなりますが、なかなかの盛り上がりようで再度感心しました。
「破」は興行収入トップになったようで、アニメオタクの底力を感じている竹蔵でした。

竹蔵

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
http://www.evangelion.co.jp/index.html

一時期異様な盛り上がりを見せたヱヴァンゲリヲンを4部作として作り直した第2部です。
ヱヴァンゲリヲンのテレビアニメや漫画を読んだことがないので、もととどう違うのかはわかりませんが、第1部の「序」と本作「破」を見る限り、”なかなかおもしろいじゃん”という感想です。
いろいろペダントリー的な内容や言葉がちりばめられていて難解だとよく言われますが、まあそこはそことして、戦闘シーンは十分楽しめます。
戦闘シーンで「つばさをください」が流れるなど、ちょっと臭めの演出もありますが、そこも御愛嬌。
あんなに壊しまくられたら修復間に合わないんじゃないの?などという野暮なことは考えず、シンジ君のいじいじにもいらつかず、ディジタルで作り直された映像と音響を楽しむ、これが正しい観方でしょう。

竹蔵

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小川洋子の偏愛短篇箱

小川洋子の偏愛短篇箱 (単行本)
小川 洋子 (著)
単行本: 357ページ
出版社: 河出書房新社 (2009/3/11)
ISBN-10: 4309019161
ISBN-13: 978-4309019161
発売日: 2009/3/11

前書きの中にある、”16に仕切られた中にきれいに並べられた、かさぶたや爪”のイメージにぴったりの体のどこかがぞわぞわっとする16の短編集です。

【奇】
件 内田百閒
押絵と旅する男 江戸川乱歩
こおろぎ嬢 尾崎翠
兎 金井美恵子
【幻】
風媒結婚 牧野信一
過酸化マンガン水の夢 谷崎潤一郎
花ある写真 川端康成
春は馬車に乗って 横光利一
【凄】
二人の天使 森茉莉
藪塚ヘビセンター 武田百合子
彼の父は私の父の父 島尾伸三
【彗】
耳 向田邦子
みのむし 三浦哲郎
力道山の弟 宮本輝
雪の降るまで 田辺聖子
お供え 吉田知子

まあ、でもこれだけ鬱々としていやな小説ばかりあつめたなあという感じです。

竹蔵

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鷺と雪

鷺と雪 (単行本)
北村 薫 (著)
単行本: 261ページ
出版社: 文藝春秋 (2009/04)
ISBN-10: 4163280804
ISBN-13: 978-4163280806
発売日: 2009/04

『街の灯 (本格ミステリ・マスターズ)』『玻璃の天』に続く、花村英子嬢とそのおかかえ運転手・ベッキーさんが主人公のミステリー・シリーズ第三弾。英子嬢が拾って来る友人や知人の小さな謎をベッキーさんが慎ましやかに解いてみせるといういつものパターンはそのままですが、時代背景が影を落としていて段々と暗さを増していきます。
「不在の父」は、英子嬢の兄が浅草で失踪した知り合いの華族を見かけたことに端を発して、失踪の真相が悲しみをもって明かされます。結末は暗めですが、別の人生を潔く生きた人の心意気を感じさせてくれます。
「獅子と地下鉄」は、今に通じる受験の願掛けを巡る謎解きのお話です。英子嬢は上野で浮浪児のグループにからまれますが、その中で庶民の貧しさと自分の豊かさをしみじみと感じることになります。
「鷺と雪」は、写っているはずのない友人の婚約者の写真を巡る謎解きのお話ですが、そのお話よりも、ベッキーさんと軍人である友人の兄との最後のやりとりが竹蔵の心を打ちました。
自らの行動に迷いを生じている軍人に対して、”善く敗るる者は滅びず、わたくしは、人間の善き知恵を信じます”と答えるベッキーさんに思わず涙が出てしまいました。
そして、時は昭和11年2月26日の雪の日を迎えます。

私たちはいつからこの国の、家族の、子供達の将来を思いやることを忘れてしまったのでしょう?
私たちはいつから勝つことばかりに一生懸命で、”善く破るる者”という大切な志を持てなくなってしまったのでしょうか?
そんなことを考えさせてくれる本でした。

竹蔵

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スタートレック

スタートレック

http://www.startrekmovie.com/intl/jp/

たまには何も考えないでふらっと映画がみたくなり、T4と比較して(すでに考えている。。。)シリーズものではないという理由でスタートレックを選びました。
竹蔵は決してトレッキアンではないですが、テレビシリーズの記憶や過去の映画(ボイジャーが関係するやつです)を見ているので一通りの知識はあります。
ストーリーは、”うーん、どこかで見たことがある・・・”という感じですが、結構面白かったのはオリジナルのスポック氏が出てくることです。このキャスティングありきでストーリーを作ったと思われますが、老けたスポック氏をみながら、竹蔵も年をとるわけだなーなどという感想を持ちました。
CGは良くできているし、音は迫力があります。ハリウッド映画みたなーと思えて後を引かない(すぐに忘れる)という意味では思った通りの映画でした。

竹蔵

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自己組織化とは何か 第2版

自己組織化とは何か 第2版 (ブルーバックス) (単行本)
江崎 秀 (著), 林 健司 (著), 都甲 潔 (著)
単行本: 232ページ
出版社: 講談社; 第2版版 (2009/4/21)
ISBN-10: 406257635X
ISBN-13: 978-4062576352
発売日: 2009/4/21

「複雑系」という学問領域があることを知り、カウフマンの人工生命の研究で衝撃を受けた竹蔵は、ずっと複雑系の研究成果に期待を持って知識を得ようとして来ました。その延長線上にネットワーク理論に関連する本や自己組織化に関連する本、カオス理論の本などを拾い読みして来ました。
今回第二版が十年ぶりに出たのを知って手にとってみました。
ブルーバックスに哲学を求めてはいけないですよね。自己組織化に関しての簡単な説明が最初にあること以外は、自己組織化の工学への応用に関してのトピックス集という感じの本でした。
脳の神経細胞から血管細胞、味細胞、嗅細胞、さらに心筋細胞などの自己組織化というよりは研究知見について知ることができます。
少しは雑学のためにはなったかな?

竹蔵

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キャリアの教科書

キャリアの教科書 (単行本)
佐々木 直彦 (著)
単行本: 286ページ
出版社: PHP研究所 (2003/6/21)
ISBN-10: 4569629989
ISBN-13: 978-4569629988
発売日: 2003/6/21

「あなたのパラシュートは何色」ともう一冊竹蔵が転職をするときに影響を受けたのが本書です。
非常に良く教科書としてまとまっているのは勿論、エンプロイアビリティという働く上での大切な概念に気づかせてくれたことを評価します。
この本も、これから転職をする人の勇気と知恵に寄与することを祈って、お奨めします。

竹蔵

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